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2009年3月16日 (月)

バブルの理由?

●世界大恐慌・・・
 1929年の世界恐慌は金本位制と固定相場制で融通がきかない(均衡できない)ところへアメリカがドルを刷りまくり、証券市場では投資熱がバブり、そこへイギリスの金利上げによってアメリカからロンドンへ資本が回帰しはじめニューヨーク証券市場は暴落…ということみたいですね。
 具体的には1929年10月24日木曜日、ニューヨーク証券市場がはじまり10時30分にGM株が2万株売りに出され…コレをキッカケに暴落がはじまったもよう。なんとのこの時もキッカケがGMがだったとは…。

 ところで今回のバブルはアメリカと日本の合作?なので複雑。
 その複雑な現実を見事に分析して解説してくれるのがこの2冊。必読です。

世界経済危機 日本の罪と罰
なぜ世界は不況に陥ったのか集中講義・金融危機と経済学

小飼氏の404 Blog Not Found「経済危機の現況を一冊で - 書評 - 世界経済危機 日本の罪と罰」に必読の紹介があります。

●ジョージソロスは・・・
 池田blog「バブルを生んだのはFRBではない」にグリーンスパンの弁解?が紹介されてます。「FRBがFF金利を引き上げても長期金利が下がる現象」を「謎」としたのは誰にとってもナゾだと思いますが、ホントにどうしてなんでしょ?

 以前は投資市場を観ていると<株価が上がると金利が下がる。逆に、金利が下がると株価が上がる>というセオリーがあったのですがこれが通用しなくなった頃から<投資対象の広がり>や<投資内容の複雑化=デリバディブ>があったと思います。しかもヘッジファンドの基本であるショート/ロングもさらにオプション取り引きに発展し、全体として複雑になっていきます。今回の危機で露わになったのは原油と株の裁定だろうし、バイアスとしての為替も大きく変わってきています。
 〝為替では1日に40兆円が日本の主婦によって動かされている…〟というアメリカでの誰かのコメント(議会証言?)はニュースにもなりました。ネットによるFX取り引き市場の急速な拡大ですね。株では〝ブラックマンデー〟がシステム(のオート)トレードのせいだったのも明らかにされています。

 ジョージ・ソロスはグリーンスパンを住宅バブルを回避できなかった時点で批判してますが…。投資家の一部は04年にサブプラムローンが急増するのを見てチャンスとその後の危機を予期したと思います。もちろん06年の住宅価格のピーク(アウトも)を観て次の事態を予想するのは投資家にとっては当然(まともであれば)のことだろうし。
 しかし、ファンドとしては投機(投資ではなく)を行い、個人としては市場にモラルと安定を求める…ソロス自身のスタンスも大いに矛盾しています。ところが本人にとっては矛盾ではないらしく、ダブルスタンダードのようなものを示唆しています。実をいうとポイントはココにあります。人間のポジションが二重であるのは本来的に間違いではないから、ですね…。(公的なオーダーと個人的なオーダーが別々なのは人間の本質だからです。しかもこの<公的><個人的>は心理的なシステムとしては相互に排他性があり<自覚できない>という特徴があります。)

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