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2009年3月26日 (木)

株価が上げてる理由

 ここのところNYでも東証でも株価が大きく上昇。新興国の株も上がり始めています。
 大きく下げたリバウンドのニュアンスはありますが、ちゃんとしたファンダメンタルな理由があります。バッドバンク構想をはじめとした金融危機・経済危機への対処は別としてファンダメンタルな事実があるのです。

 まず今回の危機が金融から始まったにかかわらず、銀行の足元の業績が回復しています。それは中央銀行の利下げによって、銀行の貸出金利との利ザヤが大きくなって利益がでているからです。それからITバブル崩壊を経験したIT産業がその経験からキャッシュリッチであったために新規の動きに出てきていることです。また東証では外資の売りがピークアウトしたようで、ヘッジファンドなどの5月決算分の売りが終了しつつある可能性があるのかもしれません。

◆銀行に利益が出ている。
中央銀行の政策金利と銀行の貸出金利との利ザヤがでている。

IT産業が動き出している。
ITバブル崩壊の経験からキャッシュフローを大きくしているIT産業がマネーを動かし始めている。

東証で外資の売りが減少した。
ヘッジファンドの5月決算分の処理が終わった?

 石油マネーとグローバルマネーのバブルの象徴どころかバベルの塔になりそうなドバイが、どうにかこうにかデフォルトを回避できたり、〝通常の金融工学では100億年に1度しか起こりえない〟(『ハイエク 知識社会の自由主義 (PHP新書) 』)イレギュラーのなかで、なかなかねばり強い全世界の人間の戦いが続いている毎日ですね。

 それにしても〝レクサスの売り上げマイナス63%〟はキビシイ…。

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