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2017年1月

2017年1月27日 (金)

<純粋疎外>の時間化度と空間化度

わたしの判断が、この判断対象ときり離すことができず、
わたしにとって先験的な理性であるかのように存在するという位相
ここで<純粋>化された理性の概念が想定される。
わたしたちは、このような<純粋>化の心的領域を、
原生的疎外にたいして純粋疎外と呼ぶことにする。
そして、この純粋疎外の心的領域を支配する時間化度と空間化度を、
固有時間性、固有空間性とかりに名づけることにする。

『心的現象論序説』【Ⅲ 心的世界の動態化】「2 原生的疎外と純粋疎外」P96)

心的現象論の基礎であり同時にもっとも象徴的な概念である<純粋疎外>が説明されています。まったく思弁的な概念ではなく個別的現存である個体に即した概念装置であり、それは<固有時間性><固有空間性>として心的現象論を構成していく基礎となるものです。この<固有時間>はアインシュタインのものと同等の意味であつかわれており、TPOに現存することからはじまる個体への完全にサイエンスとしてのアプローチ になっています。システム理論のオートポイエーシスの特異点である<境界>の定義を超えるものとして考えると、その深さと可能性が解ります。

2017年1月19日 (木)

心的現象の時間性と空間性

原生的疎外の心的領域を内在性としてかんがえる場合
<身体>の生理的時間性と現実的環界の自然的空間性との
一次対応をもとにする時間化度と空間化度を基軸として想定した。

そしていずれにせよ<異常>あるいは<病的>な現象では、
この一次対応は失われるものとかんがえてきた。


心的領域では
かならずある時間性と空間性の内在的な度合(Grad)によって
対象的認識も、本来的認識も変容をうける。

『心的現象論序説』【Ⅲ 心的世界の動態化】「3 度(Grad)について」P99)


心的現象論は時空間概念の駆使によっていわゆる現象学的なものを超えていきますが、それはむしろ物理学的なニュアンスやヘーゲル小論理学のようなニュアンスであり、そこにマテリアルとテクノロジーあるはエンジニアリングに親和的な印象があります。これは思索者である吉本隆明がフランスの化学を専門とし物理化学的な概念や数理的な方法に優れていることによるもの。心理や上部構造分析において真に科学的なアプローチをしてきた詩人の不思議に見えてしまう強度が発揮されています。

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