心的現象としての言語 <概念>と<規範>
ある発語体系を<概念>の自己抽象の時間性の度合いとしてみることと
<規範>の自己関係の空間性の度合いとしてみることとは、
あたかも光を波動としてみるか粒子としてみるかといほどの相異にすぎない。
(『心的現象論序説』【Ⅴ心的現象としての発語および失語】P179)
☆「発語における時間と空間の相互転換」の冒頭、時空間概念で説明する心的現象論序説の典型的なパートです。固有時である個別的現存=個体(個人)の言語という現象があざやかに時間性と空間性の現象として把握されています。この後、この<規範>は共同性への思索の初源として展開(共同幻想論)されていきます。<概念>については時間性の問題としてフッサールの内的時間などを超えつつ「自然体としての人間の生理的な時間」との関連で考察され、『母型論』ほかで三木成夫の解剖学などを参照しながらオリジナルな展開がされていきます。
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