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2016年1月21日 (木)

心的現象としての<イメージ>9 了解作用

具体的に確認できない対象を自己と関係づけようとする意識こそ、
関係という空間性を時間性として了解する意識そのものである。
(P124)


関係意識の多様化は感覚の空間化度を高度化した。
この高度化が了解作用の時間性とむすびついて空間概念を高度化し、
対象を想像することができるようになった。

この想像力は空間概念の抽象的な等質性が媒介になっている。
(P125)


『心的現象論序説』「Ⅲ.心的世界の動態化」「6.聴覚と視覚の特異性」を参考に…


☆存在するだけで<多様化>し<遠隔化>していくのが意識の自然過程。これをコントロールするのは<意志>です。関係意識の多様化は必然的に聴覚や視覚の空間化度を高度化しました。高度化にともなう空間性の均質化は了解作用の時間性との相互転換を可能にします。共感覚はその一つであり、またスキゾフレニックな症状も人間固有のものとしてここに登場します。クオリアもゴーストも感覚や了解作用の時空間変換(融溶)によるもの。その可能性の場が純粋疎外であり時点ゼロの双数性として、あらゆる認識のスタートするところです。高度化し均質化された空間概念を自在に組み合わせたり生成する作動が想像力であり、ここにイメージが顕在化します。

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