心的現象としての<イメージ>10 動物性
関係意識に関与しない嗅覚・味覚・触覚の敏感さは
対象を<近隔化>し自己の<身体>の外延に転化しているといえる。
ここでは感覚の空間化度は低く等質性がなく対象ごとに異なる空間性をもっている。
それは動物のレベルの感覚である。(P125)
猫や犬の嗅覚は、べつの対象に対しては異常に鈍感でありうる…。
ここでは感覚の空間化度は低く、等質性をもちえない。
極端にいえば、対象ごとに異質な空間性をもっているだけである。(P125)
『心的現象論序説』「Ⅲ.心的世界の動態化」「6.聴覚と視覚の特異性」を参考に…
☆身体の時間性に転化しない嗅覚・味覚・触覚の空間性は敏感さとして<身体>の外延に転化し、対象を<近隔化>します。これが動物性。対象(への認識)を遠隔化し、空間化度を高め、その等質性から概念化し、時間とともにインテグレートされるそれら了解情報のストックにタグをつけて言語化する人間性との違いがここにあります。
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