世界と規範と概念2
規範の初源となるのは<いま、ここ>であり<原生的疎外>の領域ですが、ベクトル変容した<純粋疎外>の領域では知覚から意志や理性まで、<自他不可分>の対象性(あらゆる可能性=時点ゼロ)として存在します。
母との分離、母との関係からの分離は世界の対象化であり、その自己分離と確立が成長です。
最初の環境である母体、
最初の他者である母、
最初の社会である母との関係、
そして最初の物語である母との物語。
そこには、自己にとって<母=世界>という環界からの規範化と、それへの<自己の対応>が確定していく過程があります。
<自己の対応>の基本は認識することであり、対象の概念化です。
対象である<母=世界>との反復される関係から、対象は抽象化されて概念化します。
並行して対象は命名されていきます。
規範化の前提には形態認識があります。<いま、ここ>が場所であり、前提となる身体とともにそれらは空間性です。これらの空間性を識知する形態認識がリアルのはじめにあります。
☆認識の位相に<イメージ(心像)><形像><概念>があり、同時にこれらは<規範>から規定されています。この自己抽象と自己関係のトーナリティが、ある特定の現存在になります。
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