無意識がはじめる
無意識つまり意識できないコト、対象化できないコトには2つのレベルが考えられます。位相的には<内部への認知>と<外部への認知>それぞれにともなう矛盾として把握できます。それぞれに大きな特徴があります。
哲学的心理学的な思索からはじまった『心的現象論序説』ですが、その後吉本理論は三木成夫の解剖学を参照し具象性が高くなります。そこでは<内部への認知>と<外部への認知>はそれぞれ<植物的階程><動物的階程>に対応するでしょう。ここでは論理的な展開として考察し<自己言及>とその限界と矛盾である<ゲーデル問題>として抽出しています。
(独解、吉本さん・羊書「無意識の多重性」P96)
☆アルチュセールは矛盾論により資本論をディコンストラクションし、商品であれ何であれ資本主義に重層的決定を見出しました。さまざまな交通の結節点としてそれらは決定されます。しかし、それはマテリアルな世界であり、意志を前提にしたときにはメンガーのように決定できないと認識する方がリアルです。意志あるいは観念に由来するものならばなおさら。吉本隆明の重層的非決定とはこのことを指しています。
ラカンは無意識は構造化されているとしていますが、どのような構造なのか? 吉本理論からインスパイアされた思索としては、無意識の多重性がポイントだと考えられます。
![]() |
資本論 -まんがで読破-
著:マルクス , 他
参考価格:- 価格: |
![]() |
アルチュセール―認識論的切断 (現代思想の冒険者たち)
著:今村 仁司
参考価格:¥ 2,726 価格:¥ 2,726 |
![]() |
実践論・矛盾論 (岩波文庫 青 231-1)
翻訳:松村 一人 , 他
参考価格:¥ 454 価格:¥ 454 |
« <イメージ>のはじまるところ2 | トップページ | 無意識がはじめる2 »
「世界視線」カテゴリの記事
- 無自覚がはじめる(2015.03.11)
- 無意識がはじめる2(2015.03.02)
- 無意識がはじめる(2015.02.20)
- 「像としての文学」から9(2015.01.15)
- 「像としての文学」から8(2015.01.06)
「re吉本理論」カテゴリの記事
- 根源的な2つの問い(2015.10.09)
- 根源的な世界との関係2(2015.09.21)
- 根源的な世界との関係(2015.08.31)
- 規範と概念と言語(2015.08.07)
- 世界と規範と概念2(2015.07.21)
「羊書」カテゴリの記事
- <モノ>と<イメージ>の認識(2017.07.31)
- <心像=イメージ>という認識のラジカル(2017.06.29)
- コトバ相互の関係性=文法(2017.05.23)
- <直接性>を空間化度とする感覚(2017.04.20)
- 知覚をなす身体の<時間化度>(2017.04.07)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。





紹介
百花繚乱 http://www13.ocn.ne.jp/~ryouran/
おほもと http://www.oomoto.or.jp/
投稿: 言霊百神 | 2015年2月27日 (金) 19時42分