「瞬間論」から6
…純粋の言語行為がどこから生まれ、何を目的すか…
<聴く>ことと<視る>ことの統合を最終目標として…
<触る>ことと<味わう>こととがおなじであった生命(体)の初源の感覚行為からはじまったものだ。
(『ハイ・イメージ論Ⅲ』「瞬間論」P47ちくま学芸文庫)
■言語行為がどこから生まれたか? それは感覚することと行為することとが不可分だったところ、生命の初源から…という指摘が言語にとっての美の生成の機序として説明されていきます。生命の発生から芸術や宗教までも貫く吉本隆明のラジカルな認識がここにあります。
ハイ・イメージ論3 (ちくま学芸文庫)
著:吉本 隆明
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