志向性としての時間性・空間性
対象に関する志向性(≦了解の時間性)は<作為体験>として、
対象との関係そのものに関する志向性(≦関係の空間性)は<不可避体験>として、表出する。
原認識の原時間性と原空間性そのものが<受動態>としてしか構造化しないのは、心的世界そのものが先験的に存在する環界との関係性においてのみ生成するものだからである。
正常な意志の<恣意性>は、対象に対する自由な<選択性>である。
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観念の志向性やベクトル変容の方向性は原理としてはシンプルです。
フロイトが主張したようにエスから離脱する自我の動向という一方向のトレンドがすべてのスタートであり、個人は常にその錯合した構造の特異点として存在するワケです。
『心的現象論序説』が探究し、考察した、人間の根源についての考察がここにあります。
(2001/7/16,2014/7/5)「志向性としての時間性・空間性」から…
改訂新版 心的現象論序説 (角川ソフィア文庫)
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■生きるということの最大の属性である<志向性>。<生>は必ず何かへ向かっての<生>であり、志向性は生そのもの。個別的現存である現存在の最もラジカルな表出で(も)ある<志向性>への探究と解が示されています。
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