「瞬間論」から5
根本的な理由は、書く(記述)という行為が、
現実的な行為と純粋な言語行為とに分割し、二重化されたときに、
作者によって意識してつくり出された混沌にその根拠をおいている。
(『ハイ・イメージ論Ⅲ』「瞬間論」P47ちくま学芸文庫)
■読者が文学作品を読んでリアルと感じたり錯覚したり感動したりする理由は何なのか…という吉本理論の根本を解いたもの。言語にとって美とはなにか?を探究し思索し続けた結論が簡明に端的に書かれています。<純粋疎外>概念によって解かれるもののことです。
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