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2013年1月

2013年1月 9日 (水)

<空間性>のはじまるところ

生理体としての人間の存在から疎外されたものとしてみられる心的領域の構造は、
時間性によって(時間化の度合によって)抽出することができ、
現実的な環界との関係としての人間の存在から疎外されたものとしてみられる
心的領域は、空間性(空間化の度合)によって抽出することができる…
(『心的現象論序説』「Ⅱ.心的世界をどうとらえるか」P50)

■水をH2Oと把握する物理化学のスタンス。それが心的現象論序説から経済工学まで、吉本理論に貫徹されている思索の基本的な姿勢です。『心的現象論序説』ではそれが全面展開され、理性や感性、あるいは異常や病的という概念装置が<空間性>と<時間性>に解体され、はじめてサイエンスとして考察される過程がそこにあります。

 

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