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2023年4月17日 (月)

キャラウエイ10 「お待ちしてました!」 ハーブや紅茶のお店みたいに

「お待ちしてました!」

「こちらのエレベータで、どうぞ」

フロア表示が無いけど、降りられます…
ていうか…着きます。

「スイマセン、ワタシもなんだかなれてなくって」

フロアが無いなんて不思議ですよね…
ていうか…フロアの表示がない、だけなんです。
だったかな…
ゴメンナサイ、なれてなくって、このビル…


「お客さま、すぐわかりましたよ」
前に来た方だなって、2年くらい前だったかしら…

前みたいに、何が探されてるような気がしたので、
お声をかけました。そしたら、アタリっ!
巫女が仕事なので、得意なんです、当てるの。

ハズレることは、ありませんね。
ハズレてたら、こうやって案内してないし。

 

 

ハーブ紅茶のお店みたいに

2023年4月15日 (土)

キャラウエイ9 220922 Mポルナレフは気がつくと

昼眠のしすぎなのか、ずっと眠ったままだったのか、
回数か長さか不明のまま、気がつくとキャラウエイがいるみたいな気がした。


1回で3ヶ月、回数も長さも関係ないわ。
Mポルナレフは気がつくと季節が変わっていたの。

ツゥツゥ、プマシェリー、マッシェリー ~


キャラウエイが古いヒット曲を口ずさんでいた。

引き出しの函にいるキャラウエイに会ってから
2年と10ヶ月ほどたっていた。

「ウソをつくとキャラウエイに会えなくなるな…」
そんな心配をして暮らしていたから、眠たままだったのかもしれない。
眠ていればウソをつかなくていいし、何より楽だから…。


楽をしすぎると、年を取るの。
若く見えても二度童
クスクス


キャラウエイに笑われてるのかな…

ちゃんと目が覚めたのかどうか、わからないまま、
ぼくは、起きた。
誰もいない…

2年と10ヶ月ほどたっていた。

キャラウエイに会いに行かなくちゃ。
洗面台の鏡を見て、寝グセを指で引っ張ると、
出かける用意をした。
スマフォ、Suica、ハンカチをポケットに入れると、
ようやく目が覚めてきた気がした。

だけど、問題が一つ。
メイドから声をかけてくれないと、どこだかわからない。
キャラウエイがいる建物がわからないのだ。

困っていると、メイドが声をかけてくる…
そんなことの繰り返しだったような気がする。


気がするだけ
気がするだけだよ
ダイジョーブ


今日のキャラウエイは陽気だな。
何かあったのかな、
ウチが決まったのかな、
函から出たのかな。

とにかく出かけよう


ゆっくりでいいよ
ころばないように
間違えないように

 

2023年4月12日 (水)

キャラウエイ8 *ディラックのうみ

ディラックのうみ

キャラウエイの姿がかすむときに聴いた言葉だ

こゆびのみどりいろはできごとのはじまりだったが、
うすれてかすむのはおわりのはじまりだということは、
たいていのだれもがしっている。

ディラックのうみがみちてくる時だからだ

 


キャラウエイはじぶんの手のひらごしに景色を見ている

てのひらをかさねてみたところにもどってこれるのだという

たったひとつのディラックのおきてなのだ


キャラウエイは、
ぼくにむかって手のひらを突き出すとニコッと大きく笑った。

会えるのは資本主義のおかげじゃないのよ
おきてをまもるかどうかなの

 


ぼくはかすむと風に乗れることをはじめて知った。
ぼくの最初の知識だった。
それから風の歌を聴くようになった。

2023年4月10日 (月)

キャラウエイ7 *ストロベリーファーム

とおくに見えるのがストロベリーファーム

キャラウエイのお城だ
ウチのないキャラウエイはストロベリーファームに住んでいる
ウチのないぼくもストロベリーファームにあこがれていた


ストロベリーファーム

ルート20にも、トトロへの道にもある。
どっちがほんもの?
たどり着いた方がほんもの、たぶん

いつもそんな会話をしていたが、たどり着いたことはなかった気がする。
ふりかえるととおりすぎていたナツカシイところ

ベルエアガーデン
それがストロベリーファームだった。

 


高い天井とパティオみたいな屋内。
モノトーンタイルの床、打ちっぱなしの壁面
下10数センチが空いているトイレのドア。

大好きな、やまもりのドライカレー、アーモンドチップがのっている。
コージーコーナーのナポレオンがデフォルトになったようなケーキたち。

なんでもあった!
キャラウエイが声をはしゃがせた

 


それからパロット、ブロンズパロット

ブロスとブロンズがあるパロットだけど、その区別はナゾだった。

ちがいはいろだかテカリだかのビミョウな差らしい
どちらかによく行ったが、どちらに行ったかはナゾだった

思った方がそれなのよ、それ
キャラウエイがおませな言い方で説明した

 

*230410修正

2023年3月31日 (金)

キャラウエイ番外

構築することへの過剰な羞恥心のために壊している見掛けをなくさないで、
ひそかに(構築)する方法がさようなら、ギャングたちからはじまるこの作家の特質をつくってきた。

たった一人の読者からこう批評された作家の気持ちはどんなものだろう?
それはすべての批評を無力感に叩き込んだ作家が真っ赤になって彼女の感想を聞くようなものかもしれない。

 

たった一人の詩人を読者に書かれたのが「さようなら、ギャングたち」
ギャングたちはたぶん批評を殺し、思想を盛り上げ、読者を生き返らせた。
そんな風に覚えてる、「さようなら、ギャングたち」

 

『さようなら、ギャングたち』…Amazonのたくさんのレビューから可視化されているものが興味深い。要は自分にとって分からないものには否定的というありがちなスタンスと、理解できなくても感性的に受容できたらそこからスタートというもの。後者が世界の解決であることは当然。村上春樹大衆レベルでの流行とそれを理解も支持もしない知識人とのギャップというアジアでの問題は、日本でもこの作品でも露呈しているということが意味しているものは…

 

 

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個を自然過程として組み込んでいく共同幻想への対峙をうながす、詩人吉本隆明の<直接性がここにあります。

消費社会の不安こそ、その根源そのものを直接に証すものであり、それは受動的な消費者だからこそ可能だというビジョン。これがハイイメージ論で示される、現代だけに可能になった未来への期待です。


象徴交換の神話と死で消費資本主義を激しく批判する ボードリヤールにテッテー的な反論を加えながら、現代だけに可能になった未来への期待が示されています。そして、その立場は<弱者>というもの…。つまり 受動的な一般大衆=消費者のことです。


本 書には<動物>という言葉以外に<幼童>や<子ども>、<女の子><><>などの概念が幾度も登場し、グリム童話やアンデルセン、高橋源一郎や村上龍 などもサンプリングされています。カットアップされるのは子どもが登場したり幼稚性を示した場面…。そこで解析されるのは瞬間や反復、常同、面白いもの、 残酷、無倫理…です。

動物と幼童が等質等価であるのはヘーゲル以来の認識であり、消費=生産も資本論の範疇です。本書の内容はじつはオーソドック。それらの現況である終わりなき日常の反復にこそ未来の可能性を発見した、巨大な思想家の優しい視線を感じることができます。<大衆の原像>に可能性を見いだそうとする視線が、そこにはあります。

 

「イメージ論2.0」のはじまり…現代が<終わってる>ので!?
http://y-bat.txt-nifty.com/doyo/2017/06/post-5d8a.html

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2023年3月28日 (火)

キャラウエイ6 *また来てくださいね!

キャラウエイ
起きてる?

メイドが声をかけてくれたので建物にいる。
函のなかのキャラウエイはみどりいろのまぶたをひらひらさせてうなずいるみたいだった。

みどりのかおでも心配ない

ぜんしんみどりになってもマッサージするとなおるんでしたっけ?
たしか「さようなら、ギャングたち」に書いてあったけど

「あちらは小説!こちらは事実!」
メイドはきっぱりという。

「お客さま!」
巫女のメニューもありますよ!」
「このまえいいましたっけ…」
「ですよね! ごめんさい!」

それからメイドは声を小さくしてすまなそうにいった。
イタコはまだなのだ。

 


だいじょうぶですよ、キャラウエイさま、ハコヌケがトクイだから
メイドはニコッとわらうとちいさな聖歌を口ずさんだ
お客さまのシワセワはわれらがテンジョウ…
そんな意味のうたをハミングしながらモップをかけはじめる

また来てくださいね!

見つけてくれないと来れないのは言いそびれてしまった。

くすっとキャラウエイが笑った気がした

2023年3月20日 (月)

キャラウエイ5 *ウチがない *らっこ *カンバン、カンバン

記憶は遠くにあってだんだん消えていく。

関係は目のまえのデキゴトなので憶える必要もなく続く。

いつもいっしょのキャラウエイはいつもいっしょの関係だ。
ガールフレンドなんだか、いとこなんだか、幼なじみなんだか、とにかくそこにいる。

そこがふたりのスタートだった。
ふたりともウチがないということだけが共通の思い出だった。
いつもいっしょにいるのが毎日だった。

ある日、それが変わりはじめた。

キャラウエイはぼくに心配させないようにつぶやいた。

くり返しなんだわ、なんでも、かんでも
ぐるっともとのところへもどってくるもの

 


目のまえの問題は建物のあるところをぼくが知らないことだ。
メイドがぼくを見つけてくれないとキャラウエイのところへいけない。

ぼくは下をむいて黙っていた。
そういうときキャラウエイはかたあしでジャンプする
ひとさしゆびでカンバンをゆびさししながら。

けんけん
まみやきょうだいみたいだわ、これ
あなたはらっこねするし

夕焼けをあびてキャラウエイの顔はオレンジ色だ
こゆびもまだみどりじゃなかった。

 


しんかんせん

キャラウエイはけんけんしながらくり返す。
しんかんせん
カンバン、カンバン

夕焼けでオレンジのキャラウエイはまだみどりじゃない。

しんかんせん
カンバン、カンバン

名詞しかくり返さないのはちゃんと理由があるらしい。
考えなくてもわかるものが名詞なのだという。
キャラウエイはなにもかんがえない

カンバン、カンバン

キャラウエイは大きなカンバンをゆびさして
ひとさしゆびでつっつくまねをした
大きなカンバン、「J」(ジェイ)。

キャラウエイはおなかがすいているのだろう。


キュートなかおをしてふりむく、キャラウエイ
まだみどりじゃなかった

 

2023年2月21日 (火)

キャラウエイ4 *ハグボックス *未保護者救済制度

函の英語名は知ってる?
ハグボックスっていうの
もともと家畜用の鎮静装置なんだわ

はじめから静かだとなじみすぎてしまうらしいの
きっと函と一体になってしまうのよ

そしたらウチに帰れない

キャラウエイはさみしそうにいった
みどりになればいいんだわ、きっと
いっぱいいたずらをして

こゆびだけでもウチにかえるの

キャラウエイはカンバンのほうへカオをむけながら、
ひとさしゆびでつっつくまねをした

「J」(ジェイ)、大きなカンバンだ。

 


キャラウエイの父さんがギャングがらみだとは知っている。

父さんはキャラウエイを「書類ケースのような金属の棚」へ送るはめになって反省したという人だ。
問題は2つあった。
反省してもムダ。父さんに関係ない。

この2つをクリアできない父さんは去ることになった。
消息は不明で理由は「去るものは追わず」とされているらしい。
どこかの役所のなにかの書類だとそうなのだ。

おかげでキャラウエイは未保護者救済制度が適用された。
ただ条件があって、本人が未保護者救済を訴えなくてはいけない。

キャラウエイはジャンプとゆびさしで注目されぼくと知り合い、
その過程は国家機密に属するので語ってはいけないことになっている。
都合よくふたりともなにも憶えていないのでパスした。
自由の身になったのだ…

そんな風だったな、たしか。
なんとなく懐かしいような記憶をたどってその日も過ぎた。

たしかはじめはキャラウエイの名前もなかったのだ。

誕生日も不明だわ
ときどきキャラウエイは物語を読むようにつぶやいていた。

 

2023年2月17日 (金)

キャラウエイ3 *かたあしでジャンプする *「いまハコヌケしてます」

かたあしでジャンプする
ひとさしゆびでつっつく
カンバンをみつける

キャラウエイのくせはそんなにない。
だけどキョウリョクで、印象的だ。
なぜって、どれもこれもくり返すからだ。何度もくり返す。

世界のはてまでいったらもどってくるでしょ?
ぐるっともとのところへもどってくるもの
くり返しなんだわ、なんでも、かんでも

なのでキャラウエイはこだわりがない。
ちいさな気分以外に何もない。
あるのはくり返しだけ、なのだ。

キャラウエイの友だちは16年間くり返していた、という。
なにをだかは知らない。なにかをなのだろう。

あたしもくり返すの…たぶん
いつもとちがう感じでキャラウエイはいった。

ちいさな予感は大きくなっていった。
キャラウエイは函のなかで眠ることになった…

 


キャラウエイはいますか?

「先日のお客さま! ですね!」
「いまハコヌケしてます」

ハコイリの日から何日かたつと、ハコヌケするのだという。
「権利なんですよ! お出かけの」
しかしメイドにはチェックできず、気がつくとヌケているのがハコヌケなのだという。
「自然でしょ!」
メイドには職務としての責任がかからないので気が楽らしい。
「ハコヌケされると、みなさんもヨロコバレマス!」
「だってたいていは会いにいくんですもの!」
そのあとちょっと小さな声でメイドはくり返した…「たいていは、ですけど」

確率のもんだい?
「そう、そうです!」
メイドの気を楽にしてあげた自分に満足して電話を切った。
また場所をたずねられなかった。

キャラウエイは遠いな…
呼ばれてなければいいけど、呼ばれているのだったらかわいそうだ。
みどりいろがふかみどりになってしまう。
そういうときはオレンジを食べるといいらしいことは知っている。
補色なのかな…いつも疑問はこんな感じだ。


バランスなんだわ
どこかでキャラウエイの声がした気がした。

 

2019年11月17日 (日)

キャラウエイ2 *キャラウエイはいますか? *おだわらあつぎどうろ

キャラウエイはいますか?

「先日のお客さま! ですね!」
ときどき函鳴りしていたので元気だという。
具体的にたずねると、お客さまでしか鍵は使えないのでといいながら、
さっとメニューを説明しはじめた。ぼくが直接鍵を開けにいかないといけないらしい。


巫女は説明しましたっけ?」
「あ、ごめんなさい」
「お客さまのレイヤーですと、イタコですね…」
何かコマッタ雰囲気の直後、息をのみながらメイドはつぶやいた。
「ホウレイセン…」
「ホ、ホウレイセン対応がまだでして、イタコってまだなんですよ」
「ごめんなさい!」

ぼくはJR SKISKI 2017なカオを思いうかべて、許してあげた。
店内の企画会議でイタコは大きなテーマなのだがホウレイセン対応のめどがつかず保留…
ホウレイセンにトライするメイドがいないので未定なのだという。
「ごめんなさい!」
明るくくり返すと来店の予定をたずねられた。

ちょっといまは無理といいながら場所を忘れたことをとぼけて通話を切った。

先日のようにメイドから声をかけてくれないと建物はわからない。
大きな駅には似たような建物はたくさんあるし、いつも考えごとをしてるので通過地点には詳しくない。

キャラウエイは元気かな…
ウソをつくとキャラウエイに会えなくなるな…

函の音がしたような気がした。

 


おだわらあつぎどうろだわ。

みどりいろになるまえ、キャラウエイとでかけた場所がそうだった。
なにかの小説にでてくる道路で、まえから知っているという。

やはらの交差点もそうだ。
なにかに出てくるところで、たいへん重要な場所らしい。

2つの場所の共通点は、たぶん世界のはてだというところ。
はてではなくともはじ程度ではあるだろう。ぼくも本で読んだ。
キャラウエイの知識はいつもふしぎで、感心している。

どうして知っているのかきくと、住むところだかららしいのだ。
いつ住むのかきくと、だまってしまった。
知らないのではなくて、言いたくないようなので、ぼくは深入りしなかった。

函よりウチがいい…
たしかにキャラウエイはそんなことをいっていた。

 

*230216修正

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