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2015年8月26日 (水)

イメージをつくる概念と規範

たとえば、時空間概念で抽象すると
単位時間性A単位空間性Aとのカップリング=統合で、認識Aが生成されます。

認識Aの表出をイメージAと仮定するとします。
イメージAを可能にしている(構成している)ファクターとして、
イメージAの構成を別の位相から考えて、そこに概念と規範を想定できます。
イメージAには概念規範の位相がある、ということです。

概念は意味を含み、規範は形態を表象しています。
意味は意識による認識であり、形態は知覚の認知によるもの。

イメージは概念(意味)と規範(形態)にまたがって構成されています。
イメージAも、その別のいい方である認識Aも、入れ子構造として安定しています。
入れ子構造であることで動的平衡を維持しているワケです。

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この入れ子構造はある条件をキッカケに流動化し構造変換します。
あるいは、他の入れ子と接触することで影響され(あるいは影響をあたえ)ます。
そのキッカケとなるのが純粋疎外の状態です。
時間性からすれば<時点ゼロ>です。
空間性からすれば空間化度ゼロの状態が仮定されます。
この状態は冪乗化や自己言及性を前提にしたものです。

ポイントは<入れ子構造>の臨界と接触。
臨界と接触は、いずれも反復と同定(固定)により発現するもの。
入れ子構造内のエントロピー的なものは、臨界に達すれば構造変換を促します。
また入れ子構造は、他の入れ子構造と接触することで内容の伝達や変成がなされます。

入れ子構造の範囲内ではシステム論(オートポイエーシス)的な属性がメインであり、
構造の変換や内容の変成、あるいは他の構造との接触などにおいて、
時点ゼロとしての純粋疎外状態が発現します。臨界で発現するワケですが、
従来は境界やカオスあるいはノイズとされ(不問にされ)てきたものになります。
それは純粋疎外という特異点です。

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入れ子構造は自己言及を一つの単位として成り立っている、と考えられ、
分子生物学的には入れ子構造の最小単位を遺伝子に求めることができます。

遺伝子というものは、まず、自己の再生産=自己言及を目的としたもの。
自らが目的であり、自らが単位そのものである存在といえます。
遺伝子は自己を複製するために自己を記憶します。これを心の起源だとする論考が、
科学へのスタンスをポアンカレーのものと同じだと評される木下清一郎氏
『心の起源』です。

           
心の起源 生物学からの挑戦 (中公新書)

著:木下清一郎
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「自己を複製するために自己を記憶し」「これを心の起源だとする」ならば、
自己を記憶するということが心的現象の初源(スタート)になります。

それは空間的には自己言及であり、時間的にはゼロ(時点ゼロです。
これは時空間=場としては<いま/ここ>であり、TPOとして規定できるもの。

吉本隆明は遡行できるその極限として、受胎の瞬間と、その場までを想定しています。

それは固有時が生成する場であり、個別的現存が発生し、環界である母体との構造化した関係は自他不可分です。それは同時に自他分離の始まりでもあり、原生的疎外が新しい現実との臨界と受容を常同反復していきます。この時の受容とその反作用の錯合が固有時を特徴づけ、個別的現存は個体として成立していきます。

           
ハイ・エディプス論―個体幻想のゆくえ

著:吉本 隆明
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