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2014年11月20日 (木)

「ノエシス的な自発性」…とは?

研究のために自分でレヴィ=ストロースの「親族の基本構造」を翻訳(日本では初?)し、その原稿を吉本隆明に求められてわたした橋爪大三郎氏。その橋爪氏は『永遠の吉本隆明』で以下のようにいう。

     フランス現代思想と並行する知的営為であり、
     それとは独立であり、あるところでは先んじている。

             (『永遠の吉本隆明』「第二章 吉本隆明の仕事を読んでみる」P78)

           
永遠の吉本隆明【増補版】 (新書y)

著:橋爪 大三郎
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価格:¥ 864

   

       -       -       -

フランス現代思想といえばニューアカのベースでもあるし、そのポストモダンぶりは旧来の思想を超えたとされていた。構造主義は弁証法を超えたのであり、フランス現代思想の多くの思想家もマルクスを超えた?のだろう…という幻想まであったかもしれない。また、大澤真幸氏のように吉本隆明こそポストモダニストだと指摘する向きもある…。

ところで…以下のような解釈は可能なのだろうか?


           
逃走論―スキゾ・キッズの冒険 (ちくま文庫)

著:浅田 彰
参考価格:¥864
価格:¥864

   

純粋な差異化のエレメントとしてノエシス的な自発性の動きというものがあると考える。
それがノエマ的な自己に逆規定されてはじめてノエシス的な自己になるのだと。
この、自発性の場における差異化の運動というものは、まさしくスキゾフレニックな運動そのものですね。
『逃走論』<対話>「ドゥルーズ=ガタリを読む」(今村仁司浅田彰)より)

                      ↓

純粋な差異化の要素として指示表出的な自発性の動きというものがあると考える。
それが自己表出的な自己に逆規定されてはじめて指示表出的な自己になるのだと。
この、自発性の場における差異化の運動というものは、まさしく分裂病的な運動そのものですね。

                      ↓

純粋な差異化の要素として自己関係性の動きがあると考える。
それが自己抽象性の力動にドライブされてはじめて自己関係的な対自的な自己になるのだと。
この、自己意識の場における差異化の運動というものは、まさしく分裂病的な運動そのものですね。


           
自己・あいだ・時間―現象学的精神病理学 (ちくま学芸文庫)

著:木村 敏
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改訂新版 心的現象論序説 (角川ソフィア文庫)

著:吉本 隆明
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母型論

著:吉本 隆明
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