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2009年6月19日 (金)

<純粋ごっこ>!?で読了する『吉本隆明1968』

●〈熱い〉吉本ファンたち
 吉本隆明のファンは少なくないだろうが、少なくないだけにさまざまな人がいるようだ。 「吉本隆明」や「共同幻想」で検索をかけてぞろぞろ出てくるページに検索語以外の共通点はないような気もするし、<吉本オタク>とくくれるワケでもない。レスポンスには大学の研究室があったり、地方の出版社や書店があったり、医者がいたり、ファッションの関係者がいたりする。この雑多な<吉本ファン>のページやBLOGを見て、そこから何か共通点を探すのは相当に困難だろう。科学は無数の対象から共通点を抽出することが基本作業だが、吉本隆明を科学するのは難しいのかもしれない…。

 だが一つだけ確かそうなことがある。
 みな〈熱い〉のではないか? すべての執筆物を網羅しようとしているWEBがあり、吉本理論から新しい何かを発見しつつあるらしい思索があり、吉本邸を訪れてにこやかなショットを撮っているページがあり、吉本理論をベースに医療に臨んでいるらしいサイトがある…。吉本を読んだが「わからん」、わからんが惹かれる…当然だろうがそんな恋愛じみた感想を1、2行記しているだけのものも少なくないかもしれない。
 太平洋戦争に協力させられてしまった宗教者がその反省から吉本に講演を頼んだり、患者に臨む現場から講演を必要とされたり、全集に掲載された遺書のように一読者として最期の言葉を吉本へ向けたり、それら確かに熱くせき立てられたようなさまざまな吉本の必要性?を体現するデキゴトが、人の数あるいは書店で本と出会った数だけ、あるのだろう。

 吉本隆明の倫理の究極のものとして〈面々にはからえ〉という親鸞の言葉がある。著者の評価はそれ以前にあるのだが、吉本思想(とその読者)がもっとも決別しなければいけないスタンスこそが、この著者が共感したという、そのことそのもののハズだ。
 やがてcompleteする〈純粋ごっこ〉がホントの読了だろうし、吉本隆明はひたすら別れについて語ってきたのではないだろうか。本書『吉本隆明1968』の著者鹿島茂氏は何よりも素晴らしかった吉本隆明との出会いについて語っているのだ。

           
吉本隆明1968 (平凡社新書 459)

著:鹿島 茂
参考価格:¥1,008
価格:¥1,008

   

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