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2007年2月 6日 (火)

音からわかるコト

●自然の音

 風の音や木々のざわめき、せせらぎの音、山鳴りから小鳥のさえずりに猛獣の咆哮まで、さまざまな自然音があります。全宇宙的なピンクノイズや遠い嵐のようなホワイトノイズまで、アナログとシンセサイザーのオシレーションで遊べるあらゆる音のベーシックな成分、それが自然音の原音でしょう。

 あらゆる音はここから分節化され微分されたもの。フィルターとなるのは生命システムでありマシンでありサインウエーブに対するバリアブルフィルターとレゾナンスです。

●人の声

 でも、人間にとって大切な音は基本的に一つだけ。それが人間にとっての音の原音でもあるんですね。それがです。

 そしてツノダテストで確認されているように、無意識下での母体の声への認知と脳幹のレスポンスから、それが究極の声として脳神経系全般を支配していることがわかります。

 胎児以来、人間の声に対するリーチングは変わらず、それが恋愛から病までのラジカルなファクターでもあるワケです。

●2つの音

 声が他の音と違うのは倍音構成のクラスターが複数あること。ホルマント構造といいますが、倍音構成に複数のピークがあり、そのピークを中心にしたクラスターが複数あるワケです。基音が最大音でピークとなりそれに整数倍音が乗ってる通常の楽器音などとの大きな違いですね。ホルマント構造は基音が複数あるようなもので、これは言語でも母音の特徴となってます。子音にはこのホルマント構造はありません。通常クラシックのオーケストラの演奏はどんなに壮大に響いてもホルマント構造にはなりません。

●ホルマント構造の意味

 どんなに人混みの中でもこのホルマント構造にフォーカスする聴覚の知覚によって特定の人間の声を聴き取ることができます。特に自国語の母音には鋭敏になっています。また聴き取りを意識していなくても母体の声には脳の認知システムは10000分の1秒というスピードでレスポンスすることが確認されてます。脳梁では聴覚認知システムのシフトが起こり、声や母体の声へのフォーカスが瞬時にはじまるワケです。しかも無意識にです。

 ホルマント構造の典型的な音声?を出すのがホーミーで、ユーミンもそうです。ダウンタウンの松本さんなど印象に残る声、心理学的に説得力があるとされる声の多く、ヒトラーの声も典型例とされています。高調波倍音が多いためにオシロスコープでいえば典型的な矩形波になるでしょう。

           
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●12音階の意味

 ホルマント構造の必要条件はピークやクラスターが2つ以上あることです。12音階の範囲内でいえば等価に近い音が2つ同時に鳴っていればホルマント構造と近似といえます。1度と4度の関係がそうです。

 4度音を不協和音とするクラシックには、そもそもホルマント構造はありません。逆にいえば脱ホルマント構造という志向こそが西欧12音階音楽なのでしょう。
 これが12音階形成の歴史であり、モダン化です。
 問題は、なぜ4度音を排除するようになってきたかということです。

●音楽の意味

 クラシックや西欧音楽そして12音階をはじめとする大部分の音楽の効用といえば、大脳の右半球を刺激することでしょう。言語認識が左半球によって行なわれ、これが過剰に続く日常生活の中でバランスをとるとすれば、右半球を刺激する音楽を聴くのがベスト。これは右半球が優れているということではなくて、左半球とバランスをとることが大切だということ。一般的に右半球がすぐれているという説は間違いです。大切なのは左右のバランスです。

●TK音楽の意味

 人の声を原音として、あるいは心理的な原風景として数1000曲を作ってきた人間。小室哲哉とはそういう人間であり音楽表現者です。

 小室の音楽をめぐる考察が世界トップレベルの音楽理論をも超えてラジカルな文化論として読める『楕円とガイコツ―「小室哲哉の自意識」×「坂本龍一の無意識」』という本があります。それはエスノを敗北ととらえ結局はインド・ヨーロッパ語の範疇から一歩も外へ出られない“悲しき熱帯”的な認識や“場”を勘案できないデリダ、高級?言語を評価するエンゲルスやレーニンなどと比較にならない深い思考と、ウエーバーの音楽社会学に指摘される3度音の採用と4度音の排除というクラシックの支配権正統化手順まで見破っていくスルドイ認識論的切断を示してくれます。ホンモノのサブカル研究でもあるでしょう。

           
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●インテグレートの意味

 言葉だけの民族はいるが、文字だけの民族はいない。
 口承伝承は今に続くが、文字による記録は断絶しがち。

 アーカイブがバグれば“ハイ、オシマイ!”程度の文化に未来の可能性はないでしょう。遺伝子に獲得形質としてインテグレートされ続けてきた能力の基本こそ感覚なんですね。
 たとえば、マルクスってそんなコトまで言及してたりします。

 それから、湯川秀樹博士しか評価していないらしいツノダテストだけど、その認識の根本として聴覚と脳のメカニズムに対するラジカルな考察と実験は貴重なもんだと思います。

(2001/3/20,2009/4/7)

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