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2007年1月28日 (日)

<う>の指示表出・自己表出

 コミュニケーションや表現のポイントとして「助詞」の使い方は重要です。もちろん言語論としてはスターリン言語学の透徹した問題意識だってグレートだし、関係もあります。

 ところで「コンスタティヴ」「パフォーマティヴ」という東浩紀さんの問題設定は、吉本理論では「指示表出」「自己表出」の関係になるでしょう。

 『言語にとって美とはなにか』に狩猟人がはじめて海岸へ迷い出て、海を見て<う>と叫ぶというシーンを設定して説明してるところがありますが、「指示表出」「自己表出」について、ここでも「う」で説明したりするとすると...(『言語美』での説明とは違います)。

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 「う」と発声されただけの次元では「指示表出」か「自己表出」か決定不能です。
 「う」という発声は空気振動というマテリアルな事実として確認したり再現したりできます。
 でも「指示表出」か「自己表出」かはマテリアルからは決定できません。

 「う」が「指示表出」となるのは、その対象となるモノゴト(この場合は海)を他者へ伝えようとする時です。
 ここからコミュニケーションがはじまります。

 「う」が「自己表出」となるのは、「う」の発声によって「自己確認」する(自意識)時です。
 ここから思考がはじまります。

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 このように「う」そのものだけで指示表出か自己表出かは定義できません。
 情況によって、つまりTPOや場所的限定によって決定されるワケです。
 「う」は可能性として「指示表出へのベクトル」と「自己表出へのベクトル」の両方を持っています。
 TPOによってどちらにも機能するワケです。
 しかも、これは固定した静態的な決定ではありません。

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 「う」と声を出したら「海」のことだ、という2者間の合意があって成立するもの。
 それが対幻想です。
 共同体レベルであれば共通コードの成立でしょう。
 それが共同幻想です。
 そして発声の分節化が進めばやがてそれは各種の「品詞」の登場を意味するワケです。
 それが、言葉の進歩ですね。

(2000/7/6)

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pp<自己表出>と<指示表出>/p/p 言語を2つに大別したのが<自己表出>と< [続きを読む]

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