指示決定から自己確定まで
ここに、バナナ3本、リンゴ3個があります。
それをどう認識していくか?....という簡単な過程に
認識の問題の重要なポイントがあります。
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1.キワめてカンタンな説明です。
●指示決定(表出)とは
<リンゴ>や<3個>....といった概念(とそれを現す言葉)です。
フツーにいうと客観的な情報ですね。
ちなみに、指示表出の代表的なものは名詞です。
●自己確定(表出)とは
リンゴ3個とバナナ3本があるな....などと認識すること。
指示決定を認識すること。指示表出から確認できること、です。
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2.キホン的な意味とかです。
●指示決定とは
<リンゴ><3個>
<バナナ><3本>....
思考しなくても認識できるモノゴト。
思考の介在なしで認識すること。
●自己確定とは
<リンゴ>や<バナナ>があるな....
<リンゴ>も<バナナ>も
<3>個と<3>本で同じ数づつだな、などと認識すること。
自己にインテグレートされている認識(のアーカイブ)と照応して確認すること。
自己確定の代表は納得することです。
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3.フツーに日常的に無意識に行なわれる認識にこそ重要なポイントがあります。
●指示決定とは
思考の関与しない認識。 → 象徴界認識
思考(主体的)を介在させたくないモノゴト。 → 1or2人称の消失、統合失調症的
思考を排除した肯定性。 → 思考への否定性を動因とする認識(志向性)
●自己確定とは
自己にインテグレートされている認識と照応させる(時に)思考がスタートします。
指示決定を抽象し、
再び構成して自己確定していきます。
指示表出上の差異を超えて
同一性を見い出すコトがポイントです。
2つ以上の<違う>モノゴトを<同じ>と見なすコト。
差異を超えて同定するコト。
これは共同性を成立させる最重要な認識です。
構成同一性などと呼ばれる認識です。
(2004/5/5)
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