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2007年1月21日 (日)

マテリアルとテクノロジー

 『ハイ・イメージ論』の「映像の終わりについて」に....

       -       -       -

 情念によって作りだされた反動や意味づけは、
 倫理によって作りだされた絶えまない説教とおなじように、
 社会像の転換にはなにも寄与しない。

       -       -       -

....というすさまじいジャッジが述べられています。しかし、考えてみれば「社会像の転換」に「寄与」しているのはマテリアルとテクノロジーだ、という透明なほど当り前なことが指摘されているワケです。クールでシンプルな吉本さんのスタンスの表明がここにあります。

 「高度情報化」しつつある現代社会を解析するための重要キーワードであり概念であるのが<世界視線>。

 『言語にとって美とはなにか』の現在版としてのモチーフだという『ハイ・イメージ論』ですが、<世界視線>というタームの基本となるのは、個人の感覚能力と認識力であり、ダイレクトに『心的現象論序説』の内容にかかわってきます。
 しかも、想像力や感覚、視覚的直観像といったM・ポンティやサルトル、そして認知心理学や哲学全般がだせなかったテーマへの解答にもなっています。(オタクの問題としては斎藤環さんの『戦闘美少女の精神分析』がすぐれた孝察をしています。)

 <世界視線>の問題は、指示決定や象徴界認識の問題であり、そこにはさまざまな社会的なデキゴトやサヨクへの否定的評価から大ヒットを連発した小室ミュージックの盛衰の理由までも解析しうるヒントがあり、非常にラジカルな歴史やリアルタイムの現在の問題にもなっています。

(2004/5/18)

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